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ワークショップ1革成型。

ワークショップ1革成型。

 ホットスタンプ ワークショップ !
今回は、実際にヌメ革を使って立体成型が出来るまでを紹介していきます。
 
まずは、立体成型技術を駆使して何を作るか?....そんなにオーバーな話ではありませんが!
基本的に最初に作る物としては、形状が簡単な物、型取りした型から本体が抜き出せる型。
(抜き口にあたる上部の部分より、下部が膨れていると抜き出せない!)
今回は、カッターナイフのケースを立体成型で作ってみます。
話は若干それますが、このナイフは僕が長く使用しているNTカッターのナイフです。
とても優れものでしっくり手に馴染みます、適度な重さとグリップ感 あのプラスティック
のカッターナイフとは全く別物です。
僕はこのシリーズの細いカッターナイフも使っていますが、それは もう目からウロコ物の
ナイフです。最近めっきり販売されているのを見なくなりましたが....とても残念です。
 
それにこのナイフは替え刃を5枚程 内蔵出来るので、僕の様にパキパキと刃を頻繁に
折りながら作業する者には特に重宝致します。 ナイフの自慢はこれくらいにして。
 
取り敢えず立体成型に必要な材料を先に説明します。まずは革、そうヌメ革です。
大体2mm程度の厚みがベターで、若干硬い目の染の施されていない素のヌメ革が作りやすいです。

次に、型取りをする本体(今回はカッターナイフ)より大きめの板...
若しくは木材(写真の様なホッチキスのピンが刺さっても抜きやすい木材がベストです)
 
それと、ホッチキス(ステップラー)文具用のサイズでは無く、若干大きめのホッチキスです。
(ホームセンターで5〜600円位で売ってます,高価なホッチキスは必要ありません。)
 
材料が揃ったら いよいよ制作していきます。 それでは立体成型いよいよ制作に入ります。
結構行程が多いのでゆっくりと慌てず作っていきましょう。
 
昨日必要材料として紹介した部材に記載するのを忘れてしまいましたが、今回新たに地券紙
(型紙制作等に使う厚紙...革の材料屋さんとかバッグ金具の卸屋さん等で売っています)が
必要になります。今後地券紙はよく使うので 揃えておいて下さい。


 
まず地券紙をカッターナイフよりちょっと大きめのサイズにカットし、ペンでナイフの型を取ります。



次に、カッターで切り抜きます。

次に、ちょっと分厚い紙(約2mm程度の厚紙がgood です)に先ほど切り抜いた型紙を当て、
型取りをし更に切り抜きます。
この厚紙は、後ほど革を成型する時点でカッターナイフの下に敷き厚みを増やす為の物です。
(詳細は後ほどの行程で......)
次に用意したヌメ革を約12cm×20cmにカットし先ほど切り抜いた地券紙の型紙を置き、
大体の形で斜めにカットします。
(これは完成時にナイフも持ち手を引き抜く為の部分になります)

 
次に洗面ボール等に水を革が浸かる程度に張り、革を浸けておきます。
しばらく浸けていると革全体の色が変わるので水が浸透した事が確認できます。
 
次回のホットスタンプ ワークショップ2に続く。


 

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